オーディション応募写真をプロカメラマンにスタジオで撮ってもらおう！
今回TeamDがお邪魔したのは、東京・青山にある撮影スタジオ「rj studio」。一般からタレント・モデル・劇団員まで、年間2000人以上を撮影している経験のなかで培われたノウハウを活かし、審査員の“目に留まる”オーディション写真を、アドバイスを交えて一緒に撮影してくれるスタジオです。このスタジオの特長は、ヘアメイクを担当するアートメイク・トキのヘアサロンやエステサロンが併設されていること。オーディション写真では大事なナチュラルメイクで魅力を引き出しながら、リラックスして撮影に臨むことができます。男性の場合は普段メイクをすることがないので、こういうオプションがあるのは大きなメリット。今回参加してくれたTeamDの2人、奥山裕太くんと小林結衣さんも、まずはサロンで受付をします。
撮影に入る前に、まずはそれぞれナチュラルにヘアメイク。奥山くんの場合は、髪を柔らかくふわっと流し、肌を整えつつ、眉を少しだけ意志的に描く感じで仕上げ。「爽やかな雰囲気にしてもらえました」と満足げ。小林さんの場合は、肌を明るく健康的に、特徴的な唇には自然なツヤを持たせて、髪も清楚なストレートを緩く内巻きに。「普段は自分でもっとメイクを強く濃くしてしまうので、ナチュラルで新鮮な感じにしてもらえました」とプロの技術に感心しているようでした。ヘアメイクを待っている間も、カメラマンさんが気さくに語りかけてくれて、気持ちがなごみます。
そしてまずは、小林さんの全身写真の撮影から。手脚が長く見えるように立ち方を調整。「手が前に来るとカッコ悪いよ」「少し下から撮るので、ちょっとあごを引いて」「眉毛が上がらないぐらいで目力をいれて、ニッコリ」「その目力を意識しながら、歯が見えるぐらい笑顔」とアドバイスが飛ぶ。撮影の途中、モニターで写真を一緒に確認。「全身写真は顔が小さいので、表情よりも全体のフォルムを重視しよう」と、モニター上で写真をプリントしたときの大きさにして見せて説明。そこでも「体を横に振りすぎるとバランスが分かりづらい」「つま先はまっすぐカメラに。そのほうが脚が長く見える」「無意識に小指が立っている」とチェック。そして「足を細く見せたい」という小林さんのリクエストに応えて、脚をクロスさせた全身写真も最後に撮影しました。
続いてはアップの撮影。「アップは表情が大事だから、よりいっそう目力を出して」とカメラマン。笑うと自然と目が小さくなりがちだけど、目に力を入れて開けながら口元は笑顔という表情を要求。自分でやってみると違和感を覚える表情でも、写真では魅力的に写るのがマジック。「写真を見て一番最初に目が行くのは“目”の部分なので、ここには力を残しておいたほうがいい」という指摘も納得です。また、顔アップは左右両方の向きを撮影。「人間は左右で顔が違うんです。髪の毛のわけ目もあるし、左右対称ではない。意外と自分が思っているのと、人から見られているのとでは印象が違うので、友達や親に聞いてみると、自分が人からどう見られているかを知るのも大事」と教えてくれました。
今度は選手交代して奥山くんの番。撮影位置に入ると、まず「猫背」と姿勢を注意される。そして「力が入りすぎ。力が入ると片方の肩が上がる。そういう場合は、片方の手の指をポケットに引っ掛けて“だから片方が上がってるんですよ”って見せたほうが、ポーズが綺麗に見える」と具体的なポーズの指示。「真顔」と「笑っている顔」で迷っている奥山くんには「男性なので思い切り笑顔でなくても大丈夫。アップ写真と全身写真のバランスで表情を選べばいい」とアドバイス。両方とも笑顔だと表情のバリエーションがないので、アップ写真での笑顔が良ければ、全身写真は真顔という風にチョイスすればいいわけです。
顔アップの撮影で真顔になった時、目力が弱まると「目が死んでます」の声。「レンズの中にプーさんが3人いるから探して！」と冗談めかしながらも、目に力を集中させるように促していく。モニターで写真を一緒にチェックしながら「写真を見て良い・悪いの違いが分かるかがポイント」とカメラマン。2枚の写真を比較して「この写真だと確実に目の印象が残る。目が開ききってないとか、ほんのちょっとの意識の違いで、目が死んでいると何も印象が残らない。その違い。“これいいよ”って言われたものをどれだけ吸収できるか、吸収できたものを出せるかが大事」と、役者志望の奥山くんにちょっと高度なアドバイス。一方で「何も考えてないときのほうが良かったりもする。それを『邪念』といいます」とも付け加える。奥山くんは「それを意識してできるモデルさんってすごいですね」と、撮られ方の難しさを実地で学んだようでした。
撮影を終えて、小林さんは「撮られながらこんなに言ってもらったことがなかったので、勉強になりました。アドバイスをもらってからの写真は全然違っていました」と言い、奥山くんも「撮られる意識を自分で持つことが出来ました。自分でどこに力を入れれば良い表情になるのかというのがつかめたので、今後演技にも活かせるかなって思いました」と手ごたえを感じたよう。最後に撮影した写真を記録したCD-Rを受け取った2人。カメラマンにじっくり撮ってもらった経験と完成した写真は、今後のオーディション応募に活かせそうです。
「こんなにアドバイスをもらいながら撮影したのは初めて。撮られる角度や、立ち方、笑顔も学べました。自分は猫背で肩が前に出ちゃうクセも分かったし、笑うと目がちっちゃくなるので、笑いながら目力を出すのは難しいなって感じて。今日学んだことを今後に活かしたいと思います。現在は芸能関係を学べる高等専修学校に通いながら女優を目指しています。芸能界を目指したのは、中学のときに付き合っていた人にフラれて（笑）、有名になって後悔させてやりたいって思ったことがきっかけなんですが、今はそんなことどうでもよくなるぐらい、演技が好きになっちゃいました。『リッチマン、プアウーマン』を観て以来、石原さとみさんが大好きなんですが、将来ドラマのレギュラーを取れるぐらい成長して、石原さとみさんと共演するのが夢です」
「撮影の間にも話しかけてくださって、撮られる意識を持つことができたなって思います。自分が目指しているのは役者ですけど、撮られる意識は必要なのかなと。意識したことによって、自分でどこに力を入れればいい表情になるのかが分かったので、今後、演技にも活かせるかなって思いました。自分は大阪出身なんですが、大学を卒業して、就職とともに関東に配属になるようにして上京してきました。そして1年で会社を辞めて、役者を目指してトライストーン・アクティングラボでレッスン中です。今はやりたいことをやっているので、生活の面では苦しくても心は充実しています。自分は映像の役者になりたいので、まずは台詞がある役をやりたい。そしてずっと先にあるのは、日本アカデミー賞のレッドカーペットを歩くという大きな目標ですね」
南青山にある撮影スタジオ。雑誌・広告写真などの媒体での豊富な経験と、タレント・モデル事務所、声優事務所、劇団の所属者の宣材写真を撮影してきた信頼・技術・実績のもとに『目にとまる写真』を創りあげている。宣材写真プランはフルヘア・メイク付きの全身・バストアップの2ポーズ撮影枚数100〜200カット全データをお渡し。宣材写真やスタジオ撮影が始めてでもポージングや撮影後の良い写真の選び方なども教えている。
【住所】
東京都港区南青山2-14-14 4F
【WEBサイト】
http://www.rjcompany.jp/
